住宅財形から一般財形に切り替えた理由

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僕の勤めている会社には財形制度がありまして、今までは住宅財形を使って毎月給与天引きで貯金していましたが、今回住宅財形から一般財形に貯蓄先を切り替えました。

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住宅財形から一般財形に切り替えた理由

制度的には住宅財形の方がお得

僕の会社の制度で一般財形と住宅財形を比べると、次の二つの面で住宅財形の方がお得だと言えます。

  • 税金の面
  • 奨励金の面

税金の面

一般財形は利子から源泉分離課税20.315%が差し引かれるのに対し、住宅財形は550万円以内の貯蓄額に対する利子は非課税で運用できます。

これだけでも住宅財形は大きなアドバンテージを持っていると言えるのですが、結局のところ運用の中身は定期預金ですから、0.1%程度の利子しか生まれないわけです。

これによる節税効果は、貯金額に対しておよそ0.02%と、大した額ではありません。

実はこの節税よりも、奨励金の方が効果は大きいのです。

奨励金の面

会社によってまちまちだとは思いますが、僕の勤める会社では、財形積立額の数%を会社が上乗せしてくれます。これが財形奨励金といわれているものです。

住宅財形の節税効果が0.02%程度であったのに対し、奨励金は3%やら5%やらつきますので(限度額はあります)その効果は数百倍にもなり、かなりお得!

ではこの奨励金において、住宅財形が一般財形よりも優れているのは何かといいますと、うちの会社では、住宅財形の方が奨励金のもらえる限度額が大きく設定されているのです。

住宅財形にも弱点はある

こんな感じで、税金の面、奨励金の面から住宅財形の方がお得なのは間違いないのですが、一点だけ弱点があります。住宅財形は、住宅購入やリフォームなどの住宅に関係する出費のためにしか引き出せないのです。

もちろん抜け道はありまして、最終手段として解約するということもできます。ただその場合、利子に対して非課税だった分を遡ってひかれることになります。

でも実際問題、このペナルティは大したことではないと思います。

元本に対して何かペナルティがあるわけではなく、あくまで(わずかばかりの)利子に対してのペナルティだからです。

じゃあなんで一般財形に切り替えるのか?

それは、奨励金は毎月の積立時の一回のみしか付加されないからです。

つまり、積立時には数%の奨励金がもらえるものの、それは一回限りで、その後はよくある定期預金として運用されてしまうため、長期の利回りで考えると大きな複利効果も期待できないのです。

それは一般財形でも同じじゃないか、と思われる方もいるかもしれません。

でも、住宅財形は資金の流動性という意味でリスクが大きいのです。まだいつ家を買うかも分からないし、解約するのもかなり手間がかかりそうです。

その点、一般財形なら簡単に引き出しできますので、すぐに資金を投資にまわすこともできます。

そして資金を投資にまわせば、もっと高い利回りを得ることも可能になります。住宅財形との奨励金額の差分は、運用で取り返し、さらに上にいくことができるはずです。

まとめ

今回僕は、一般財形は奨励金の面では劣っているものの、流動性の面では優れているという点を重視して、切り替えを決めました。

これは、流動性の高さを利用して、投資資金にまわすことで住宅財形よりも大きなリターンを得ようという考えに基づいています。したがって、ある程度長期で運用できる時間のある人向けだと思います。

近い将来に家やマンションを買う予定のある方などは、住宅財形で節税やより多くの奨励金をもらうようにした方が、短期的な相場変動に振り回されず、安定した住宅資金の構築ができるかと思いますので、住宅財形を活用していきましょう。

コメント

  1. めゆママ より:

    こんばんは^^ランキングから来ました。
    うちの主人の会社は財形制度がないのですが、なかなか手元に来るお金を貯金に回すのってなかなか大変ですよね。そういった点でいいのかなぁと思いました。
    財形にも色々仕組みがあるんですね。
    使える仕組みは有効に使いたいですね。
    勉強になりました(*^^*)

    • えいきち より:

      >めゆママさん
      コメントありがとうございます。
      確かに、余ったお金を貯金にまわすのって難しいですよね。なかなか余らないです笑