目標とする投資戦略・方針とアセットアロケーションを考える

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ここまでなんとなーくこんな感じの投資をしていこうというぼんやりとしたイメージで進めてきた感がありましたが、やっぱり目標とする投資方針を決めておいた方が変な気の迷いとかがおきなくなって良いのではないかなーと最近思うことがあります。

というわけで、ここらで一旦立ち止まって、今後の投資方針と目標とするアセットアロケーションを考えてみたいと思います。

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これまでの投資を踏まえて今後の戦略・方針を考える

そもそも僕が投資を始めた当初のことを思い出すと、「NISAって最近良く聞くけどなんだ?なになに、NISAなら譲渡益、配当が非課税なのね。お得そうだしやってみようかな」なんて感じで投資を始めたのでした。

なので、当初の投資方針には、「NISAをフル活用する」というのが根幹にありました。そしてNISAをフル活用するには、長期間に渡って複数回非課税の恩恵を受けられる「配当金」が最適でしょ!と考え、国内個別株から各業界で大手で安定していそうな高配当株を探して購入しました。

投資用語で言えば、僕の投資スタイルはインカムゲイン投資ということになるわけですが、この方針は僕の性格的に合っているものでした。

「いつ何が起こるか分からないから、出来るだけ今を楽しもう」という僕のスタンスからは、将来の利益が不確定なキャピタルゲイン狙いよりも、確定した利益が定期的にもたらされるインカムゲイン投資の方が向いていると思えたのです。

当然、インカムゲイン投資でも保有株の株価変動はあるので、最終的な利益が確定されているわけではないことは承知しています。が、それはキャピタルゲイン投資でも同じこと。それならせめてインカムゲインだけは確実に確保したいというのが僕の考えでした。

やっぱりインカムゲインを主軸にしたい

インカムゲインを目的とした長期投資をしたいという考え方は今も変わっていません。また、インカムゲイン投資とNISAの相性が非常に良いという考えも、間違いないと思っています。

これを踏まえると、やっぱり今後もNISAを活用してインカムゲイン狙いの投資をしていくことが主要な方針となるのかなと思います。ただし、インカムゲインを得る投資対象については再考の余地があると考えています。

インカムゲイン投資対象は個別株からインデックス中心に移行

恥ずかしながら投資開始当初は個別株のリスクが比較的高いということを知らなかったので、配当が高くてそこそこ安定してそうな企業の株に投資すれば問題ないだろうという安易な考えで、国内の高配当株を中心にNISAで購入していました。

でも色々調べていくうちに、インデックスファンドやETFといった、より分散投資できてリスクを抑えられるものがあることを知りました。

長期投資を行うのであれば、将来個別株の企業に何が起こるか分からないことを考えると、個別株よりもインデックスファンドやETFの方が適しているのは間違い無いと思います。

ですから今後は、個別株への投資は止め、インカムゲインの得られるインデックスファンド、ETF(株式だけでなく債券も)に対してNISAで投資をするように変更したいと思います。

少しだけキャピタルゲインも狙いたい

インデックスファンドやETFでインカムゲインを長期で狙っていくのは、安定した利益がもたらされるという点で良いのですが、大きなリターンが期待できないという欠点もあります。

資産運用は、運用する資産が大きければ大きいほど得られる(失う)リターンも増幅されますが、僕のように運用資産が少ない場合は、インカムゲインのような低リターン率の投資をしてては、なかなか資産総額が増えないというのが悩みどころです。

そこで、運用資産の全てをインカムゲイン投資に回すのではなく、リスクが大きくなり過ぎない範囲で少しだけキャピタルゲイン投資も運用し、リターンの改善を図りたいと思います。

最近流行りのAIなんかは、機械学習の過程で自分の判断に偶然性を取り入れることで知能を革新させています。資産運用においても、キャピタルゲイン投資のような偶然性の高いものを取り入れることで、運用結果に革新をもたらすことができるかもしれないと期待してます。

キャピタルゲイン投資対象はIPO株を中心に

じゃあどうやってリスクを抑えながらキャピタルゲイン投資をするのかというと、IPO株への投資が丁度良いのではないかと考えています。

こちらの記事でもお話ししように、通常の個別株への投資は、まだ僕が勉強不足なのもあり、リスクが大きいと考えています。

遡ること約2週間前、ゴールデンウィークまっただ中に武田薬品とJALの株を買っていた僕。 今、この行動を猛烈に後悔しています。と...

IPO株は、通常の個別株に比べれば値上がりする可能性が高いという点で、リスクを抑えることができます。

また、IPO株は当選しなければ投資できないという一見デメリットに見える点も、この投資方針においては、リスクを抑えるという観点で逆にメリットとなりうると考えています。

つまり、この投資方針はあくまでインカムゲイン投資がメインで、キャピタルゲインは運用資産の一部だけで狙っていこうというスタイルなので、当選が必須のIPO投資であれば自然と投資頻度や規模を抑えることができ、必要以上にリスクを背負う心配が減らせるというわけです。

かなり保守的な方法とは思いますが、投資知識がまだ不十分な現状においては、あまり難しい検討をしなくても比較的低リスクで投資できるこの方法で丁度よいと感じています。

こういうのをコア・サテライト戦略と呼ぶみたい

ちょっと調べてみたところ、僕のこの投資方針はコア・サテライト戦略という考え方と同じのようです。

コア・サテライト戦略は、ポートフォリオを組む際に有効な考え方で、ポートフォリオを「攻め」と「守り」に明確に分割し、効率的に運用する手法をいいます。これは、運用資産を大きく2つに分けて、中心的な部分(コア=核)では、安定的な成長(運用成果)を図る一方で、残りの一部資金(サテライト=衛星)では、比較的高いリターンを目指して運用する仕組みとなっています。

http://www.ifinance.ne.jp/glossary/investment/inv125.html

僕の場合は、コアが株や債券のインデックス投資、サテライトがIPO投資という感じですかね。

コア・サテライト戦略、響きがカッコいい・・・なんか高尚な投資戦略があるように聞こえていいですね(笑)

目標とするアセットアロケーション

さて、投資方針はコア・サテライト戦略(←早速使ってる)ということでしたが、その方針を落とし込んだアセットアロケーションについても考えてみました。

結果から言ってしまうと、次のグラフのようなアセットアロケーションを目標としていこうかなと考えています。

desired_asset_allocation

現金20%、債券40%、株式40%という配分です。ここで言う現金というのはあくまで運用資産としての現金であって、生活防衛資金としての現金はここには含まず、別で取っておきます。

この配分の中で、コアのインデックス投資とサテライトのIPO投資はそれぞれどの部分を指すのかと言いますと、インデックス投資は株式と債券の全てに、そしてIPO投資は現金部分に割り当てられると考えます。

なぜIPO投資が現金部分に割り当てられるのかと言いますと、IPO投資は買ってすぐ売るというスタイルでいくつもりですので、通常時は基本的に現金でもっておきながら、IPO株購入時に一時的に使い、そして売却して現金で帰ってくるという流れになります。このことから、IPO投資はほとんどの期間を現金として運用(保持)することになるからです。

平たく言えば、この総運用資産の20%分の現金でIPO投資を行っていくつもりということです。

残りの部分は全部インデックス投資で手堅く分散投資します。海外資産の割合が比較的大きいのは、以前ご紹介した以下の書籍の影響です。また債券に関しては、年金などで間接的に日本国債への投資を継続的に行っている状態と考えていますので、国内債券の割合は0としています。国内資産は隠れた部分で意外と持っているので、資産運用は海外資産を中心にやっていきたいと思います。

Amazonで見かけて前々から気になっていた「低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー」という書籍。 なかなか興味深く、いまいち投資ス...

先進国と新興国といった地域の配分はちょっとエイヤーで決めたところがあるので、運用を進めるうちに変わっていくかも知れませんが、とりあえずまずはこれでやってみます。

まとめ

インカムゲインを狙ったインデックス投資を運用の中心に据え、一部資金でIPO投資を行いキャピタルゲインを狙うというコア・サテライト戦略を今後の投資方針とし、投資経験の少ない僕でもできるリスクを抑えた運用を目指します。

この戦略を実行するために、どの銘柄をどうやって(NISA、確定拠出年金など)売買するのかといった戦術の部分も考えなければならないと思っています。

とりあえず当面の間は、最初の方にお話ししたようにNISAでインデックス投資してインカムゲインを最大化していくつもりですが、いつどのくらい買うのか等々まだ検討しなければならない項目は多そうです。

また考えがまとまったら記事にしたいと思います。