三井物産から2015年度期末分の配当金が届きました。
日本を代表する巨大商社の1つである三井物産。例に漏れず高配当株で、僕もNISA口座で保有しています。
ただ、2015年度は創業以来初の赤字となってしまったり、2016年度の配当は減配を予定するなど、最近は悪いニュースが目につきますね。
これは、中心事業の資源・エネルギーの価格が下落してしまい、その影響をもろに受けて多額の減損損失を計上したためですが、一方で、これによって収益基盤は改善されたため今期は業績回復を予想しています。
そんな三井物産の配当や業績について、もう少し詳しく見てみましょう。
2016年度の年間配当は14円減の50円を予定。それでも現在の配当利率は4%強
まずは今回僕に届いた配当についてですが、2015年度期末の配当金は1株あたり32円でした。僕の三井物産の保有株数は100株でしたので、3,200円を貰えたことになります。もちろんNISA口座での保有ですので、税金は一切引かれていません。
僕が三井物産株を購入したときの取得単価は1,275円でしたので、今回の配当の利率を計算すると2.5%、年間に換算すると5.0%と凄い数字を叩き出しています。
ただ残念なのは、冒頭でもお話しした通り、2016年度の配当は減額を予定しているということ。
2014年度、2015年度と続いていた年間64円の配当が、2016年度は年間50円を予定しているとのことです。
いやはや残念ですなー。
とは言っても、イギリスのEU離脱による円高株安の影響により、三井物産の株価も下落しているため、現在の株価1,193円で計算すれば、配当利率は4.2%はあることになります。
僕の取得単価1,275円でも配当利率3.9%。減配とはいってもまだまだ全然高配当ですね。まぁ多いに越したことは無いんですが。
2016年度の業績予想は?
2015年度は赤字となってしまいましたが、2016年度は2,000億円の利益を見込んでいるとのことです。その内訳はこちら。
上図から、今回多額の赤字を計上した資源・エネルギー部門は3割程度で、その他の安定収益事業が7割もあることがわかります。
そもそも前期に減損損失を計上したことで資源・エネルギー関連事業は膿を出し切った形となっているので、今期は現在の資源・エネルギー安でも利益が出せる体質となっている上に、これだけの安定事業があるのであれば、今期はしっかりとした業績回復が期待できそうかなと思います。
今後更に資源安となるようなことがあればまた話は別ですが、逆に資源高となれば上方修正となるかもしれません。
まぁこればかりはどうなるか分かりませんね。
なんにせよ、これを機に資源・エネルギー以外の事業にどんどん投資して、資源・エネルギー価格の下落にも耐えられるような体制を整えてほしいなーと思います。
まとめ
2015年度は残念ながら赤字となり、今期の配当が50円の減配予想となっている三井物産ですが、前期に問題の資源・エネルギー部門で減損損失計上しておいたことで、今期は業績回復が期待できそうです。
すぐに挽回できるあたりやっぱり強いですね、巨大商社は。
配当利率の高さと企業としての強さから、いずれ買い増したいなーと思う銘柄の1つです。