どうも、えいきちです。
日本を代表する製薬会社であり、高配当株としても有名な武田薬品から2016年度の期末配当金を頂きました!
そしてすっかり忘れてましたが中間配当も頂いていたみたいです。ちょうどその辺りは忙しくて配当金のことチェックしてませんでしたが今確認したらちゃんと口座に入ってました。そういえばダサいカレンダーが届いてたような・・・(汗)
そしてそして、遂に、ようやく!ずっと僕を悩ませてきた武田薬品株を利確売却することができました!
思い起こせばもう1年も前の話・・・株価が下がり始めたところを「今がチャンス!」とばかりに食いついてしまったのがこの過酷な日々の始まりでした・・・あの頃はまさか1年も含み損で苦しむことになるとは思いもしませんでした(苦笑)
でも遂にこの問題ともおサラバなのです!このとき一緒に失敗したJALもなんだかんだで利確できたし、ほんと株ってどうなるか分からんもんですね。
とまぁ僕を散々苦しめて最後には優しくしてくれたというDVっ気のある武田薬品ですが、折角の機会なのでここからは武田薬品の配当や株価について詳しく見ていきたいと思います。
目次
配当利回り3%以上は魅力的
僕の武田薬品株の保有状況と、今回貰った配当は以下の通りです。武田薬品は年2回配当で、12月に中間配当、6月に期末配当を頂きました。
- 保有株数:100株
- 取得単価:5,114円
受渡日 | 税抜(円) | 税込(円) | |
2016年度 中間配当 | 2016/12/1 | 9,000 | 7,172 |
2016年度 期末配当 | 2017/6/29 | 9,000 | 7,172 |
合計 | 18,000 | 14,344 |
僕の取得単価5,114円で計算すると年間の配当利回りは税抜で3.52%もあります!
現在(7/14時点)の株価はもっと上がってしまっていて5,681円となっていますが、それで考えても配当利回りは税抜で3.16%。まだ3%以上をキープしています。
3%以上の配当利回りは日本国内株の中では高配当と言って間違いないでしょう。
惜しむらくは、武田薬品株はNISA口座でなく特定口座で保有していたこと・・・他の高配当株たちは全部NISA口座で買っていたのになぜ武田薬品だけそうしなかったのだ、俺よ・・・
たぶん武田薬品が高くてNISAの非課税枠を圧迫するから避けたんだと思いますが、そんなことしなくても良かったのになー。結局去年は枠余っちゃったし。まぁ過ぎたことは仕様がない。
ちなみに近年の武田薬品の配当金推移はこんな感じです。
2010年3月期からずっと安定して年間180円の配当を維持してきているようです。ただ少し気になるのは配当性向の増加でしょう。
株主還元重視とは言っても配当性向100%超えはいかがなものか?
上の表を見てもらうと分かりますが、2012年3月期からはずっと配当性向が100%を超えてしまっている状態です。
2015年3月期に至っては、赤字であったにも関わらず例年通りの180円配当を出しているので配当性向が計算できていませんね。
配当性向が100%以上ということは利益剰余金を切り崩して配当を出しているということ。
別に武田薬品で働いているわけでもなく、ただ配当を貰うだけの立場である僕のような株主からすれば出来るだけ多く配当を貰えるのは有難い限りですが、企業としてはあまり健全ではないですね。
しかも、その不健全さは結局いつかは株価に反映されていくであろうことを考えると、長期的にみれば株主としても損な気がします。
まぁ決算短信見た限り、毎年配当のために足りていないのは300億円くらいで、一方の利益剰余金は1兆5000億円程度はあるみたいだから、まだまだ全然余裕はあるとも言えます。単純計算で今のペースならあと50年は切り崩しながらいけるわけだから。
でもその先は一体どうするつもりなのだろうか・・・?実際にはそれよりも大分前に配当金減らすか、配当カバーできるくらい増益するかが必要になると思うけど・・・
これまた決算短信には、2017年度の配当金は引き続き年間180円を予定していると書いてあるので、まだまだ配当金を減らすつもりは無いようです。
増益は一時的。今の高配当をカバーできるほどの成長性はない
となると、この高ーい配当をカバーできるくらいの増益はできるのか?ということが気になりますね。
ここでちょっと近年の業績を見てみましょう。
営業利益、当期利益を見ると、一応は右肩上がりで増益してきています。2017年度もさらに増益を見込んでいるようです。
一方で売上収益を見てみると、右肩下がりで減収してきていることが分かります。2017年度はさらに減収を見込んでいるようです。その影響か、研究開発費も少なくなっていっていますね。
こんな感じでここ数年は減収増益となっていますが、一体なぜなのか?
費用削減で収益性改善しているのかなーとも思いましたが、それだけではないようです。
決算短信を見ると、2016年度は2015年度に比べて販管費や研究開発費が減少していますが、これは円高による影響が大きいとのこと。
それよりも注目すべきは、その他の営業利益が1000億円以上も増加している点です。
これは事業売却による譲渡益を計上したことによるもので、まぁ要するに本業で稼いだわけではないのです。これが無ければ2016年度は減益となっていたでしょう。
もしかしてと思って2017年度の業績予測を見てみると、ありました。今度は和光純薬工業株式会社の株式売却による売却益約1000億円を2017年度に計上する予定のようです。2017年度も減収なのに増益なのは恐らくこれがあるからでしょう。
そんなわけで、武田薬品は本業的には特に成長しているわけではないのです。事業売却で一時的に営業利益をかさ上げしても、結局それが原因で減収につながっているわけで、どちらかというと縮小していっているようにすら感じます。
これでは、今の高配当をカバーできるような利益を継続的に出し続けるだけの成長は期待でき無さそうですね・・・
というわけで僕の予想では、まだしばらくは現在の配当を維持するも、そのうち息切れして収益でカバーできるレベルに減配するんだろうなと思います。え、そのうちっていつかって?それは・・・分かりません!
長期的に持たない方が良さそうなので利確
以上の分析から、折角の高配当株ではありますがあまり長期的には持たない方が良さそうだなーということで、1年またぎでようやくプラ転したところで売却してしまいました。
- 保有株数:100株
- 購入日/購入額:2016.5.10 / 511,400円
- 売却日/売却額:2017.5.2 / 537,475円
- 譲渡益(税抜/税込):26,075円 / 20,779円
プラ転してから割と早く売ってしまった点は悔やまれますね・・・今まで我慢できてれば5,700円近くで売れたのに・・・そしてやっぱり税金でかいな。NISAにしとけばなぁ・・・
ちなみにこちらがこれまでの武田薬品の株価推移なのですが、今見返してみると我ながらどえらいタイミングで買ってしまったもんです。ジェットコースター下り始めのところで掴んじゃってたんですね・・・
結局武田薬品では配当と譲渡益合わせて税金引いても3.4万くらいは儲けさせてもらったことになります。
ここまで長かったけど、終わり良ければ総て良し!ですね。
おわりに
武田薬品株は高配当でとても魅力的ですが、今後この配当が維持できるのかはちょっと怪しい気がします。
また維持できたとして、現在の利益剰余金を切り崩すスタイルを続けたとしたら、株価がどう反応するのかも懸念点です。配当はたくさん貰えても、株価が下がってしまったら実質的な利益は目減りしてしまいます。
そういう意味では、今は無理して配当を出しているわけで、今の配当利回りは見せかけのもの。株価も含めて実質的な配当利回りみたいなものを考えるとそこまで高くないのかも知れませんね。
僕はとりあえず武田薬品株とはこれでお別れすることにします。
コメント
はじめましてこんにちは!
えいきちさんと同じく資産運用ブログ(投信や純金などもやってますが、題材は株式投資オンリーです)をやっております、Shimaと申します。
株主優待や配当に関する考え方が似ており、年代も近いので親近感がわきました!
> 三度の飯よりお金好き!というわけでリアルではしづらいお金の話
まさに私もこんな感じで、近しい人とWeb上だけでも交流がしたいと思い、リンク貼らせていただきました。
これからウォッチしていきたいと思っております!
ちなみに武田薬品工業株は私も高配当銘柄としてチェックしていたのですが、なかなが値がさ株で手が出なかった銘柄です…。
同じセクターなら今はアステラス製薬あたりがいいのかなと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします!
Shimaさん、遅くなりましたがコメントありがとうございます。
こちらこそ是非よろしくお願いします。私のブログにもリンク張らせて頂きました^^
色々な銘柄保有されているようで勉強になります。今後もちょくちょくお邪魔させて頂きますね!